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大崎トキ子さんが住んでいた仮設住宅の部屋。泥水につかり使えなくなった家財を処分する作業を終えた=2024年9月28日午前10時46分、石川県輪島市宅田町、田辺拓也撮影
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 能登半島を襲った豪雨と地震で2度も住まいを奪われた大崎トキ子さん(78)は、豪雨から1週間が経った28日、仮設住宅で泥だらけの家財をボランティアと一緒に処分していた。

 「ショックで頭が真っ白になった」。2カ月前から住んでいた石川県輪島市宅田町の仮設住宅は21日の豪雨の影響で、泥水につかり、新調した家財は使えなくなった。

 さらに、1月の地震で全壊した自宅には豪雨による土砂が流れ込み、置いていた冬用の衣類や子どものアルバムなどが取り出せなくなったという。現在は近くの公民館に避難しているが、被災の影響か、血圧が上がり病院を受診した。

 作業が終わり、がらんとした部屋で「家具とか、また一からそろえて、前に進むしかない」と話した。

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